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事業責任者のコラム (R4.12) 2030年に向けて

2022.12.20

先日大手シンクタンクが1年間に生まれる子どもの数を示す「出生数」について、今年はおよそ77万人と、

国の統計開始以来初めて80万人を下回る見通しになったと発表しました。これは国の予測より8年早く、

少子化が想定を上回るペースで進んでいることになります。



持続可能な開発目標であるSDGsは2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

現在の世の中はVUCA (Volatility:変動性, Uncertainty:不確実性, Complexity:複雑性, Ambiguity:曖昧性) の時代と呼ばれるように、

変化が早く大きく、将来を見通すことが難しくなっています。



将来の予測が難しい中で人口予測は比較的予測しやすい将来と言われます。子どもの出生数は毎年変化しますが、

15-65歳の生産人口や65歳以上の老齢人口はかなり正確に予想できます。

私たちは1年に1歳年を取りますし、亡くなられる人数も過去の実績から大よそ予測することができます。

人口予測を踏まえると2030年はどの様な社会でしょうか。

身の回りで考えると、私たちも周りの方々も8歳年を重ねます。

お子さんは大きくなり、年配の方々はより健康に気を遣われる方々が増えるはずです。



日本全体で考えるとどうでしょうか。2017年に国立社会保障・人口問題研究所が将来推定人口を算定しています。

その予測では0-14歳の年少人口は2015年 1594.5万人から2030年 1321.2万人へと17.1%減少します。

ここ最近の出生数の減少傾向から更に大きな減少になる可能性が高くなっています。

それに対し、15-64歳の労働人口は2015年 7728.2万人から2030年 6875.4万人と11.0%の減少に留まります。



私たちの子ども英会話事業に置き換えるとどうなるでしょうか。

講師達の皆さんに頑張っていただくとして、教える子ども達は減少していきます。

多くの講師達が少ない会員に教えることになります。

1人の会員から頂ける月謝が今と同じであれば、多くの講師で分けることになり、講師1人のお給料は減りかねません。

私たちが持続可能でよりよい事業を目指す為には何が必要でしょうか。地域・対象年齢・科目・新たなサービス、

色々な切り口が考えられますが、いずれもSDGs同様に難しい課題を克服しなければなりません。



世界に目を向けると、東南アジアや南アジアでは引き続き人口や所得の増加が見込まれています。

これまでの枠組みや発想にとらわれず、私たちも持続可能でより事業を目指し続けたいと思います。

今年も1年有難うございました。皆様よいお年をお迎えください。