お問い合わせ

イッティージャパン株式会社

お知らせ

事業責任者のコラム(R3.6)「人と馬の繋がり」

2021.06.22

私たちの生活は物資の輸送や交流のための移動手段の発達により豊かになってきました。

各地の新鮮な食材が購入できインターネット通販もすぐに届きます。多くの物流が自動車や鉄道を利用していますが

これらの移動輸送手段は人類の歴史からみるとごく最近の200年以内に登場しました。

鉄道では1825年にジョージ・スティーブンソンが走らせた蒸気機関車ロコモーション号、

自動車では1886年にドイツのゴットリープ・ダイムラーやカール・ベンツがガソリン自動車を走らせて

新たな輸送と移動手段が私たちの生活に大きな変化をもたらしました。



それ以前は馬が輸送と移動の役割を担っていました。人が馬に乗り始めたのは紀元前4500年頃と言われます。

紀元前3500年頃には最大の発明と言われるハミが発明されます。馬の口に含ませて手綱と繋がっている馬具です。

この手綱とハミにより人間の意思を馬に的確に伝えることが可能になりました。

馬に車を付けて物資や人を運んだりできるようになりました。



その後も長い間、馬を乗りこなすことができるのは遊牧民族と呼ばれる子どもの時から馬と一緒に生活している

一部の民族に留まっていました。この遊牧民たちは広い行動範囲と強力な攻撃力でしばしば農耕地帯を脅かしました。

この状況が大きく変わったのは新たな馬具 鐙 (あぶみ) の登場です。

ハミの鞍から左右につり下がっている足をのせる馬具です。

3世紀頃と言われています。この鐙を利用することで足を掛けて容易に馬に乗り、馬の上で両足を締めることで

馬の動きに合わせて姿勢を保つことができます。その結果多くの人が馬に乗り素早く移動することができるようになりました。



ここで注目したいのは人と馬の繋がりに欠かせない馬具です。意思疎通に欠かせないハミ・手綱、乗る為に役立つ鐙。

これらが発明され普及したことで馬の能力を最大限発揮することができ、鉄道や自動車が普及するまでの

長い期間欠かせない存在として幅広く活用してきました。



私たちが30年以上に運営している子ども英会話教室ペッピーキッズクラブでも同じようなことが当てはまるかもしれません。

優秀な責任者や講師は自ら技術を習得するでしょう。但し1600人の講師がより早くより容易に技術を習得するには

道具や仕掛け・工夫が必要かもしれません。

そのような視点を意識して人材育成とより良いサービス提供を図りたいと思います。