2021.06.01
明太子は英語で何と言うでしょうか。調べると spicy cod roe とかspicy pollack roe という言葉が出てきます。
Spicy 辛い、Cod鱈、Pollack魚、Roe卵 という意味です。
ニューヨークのある博多料理店がお店のメニューに明太子を「Cod roe (鱈の卵)」と出したところ、
実際には食べてもいないお客さんから気持ち悪いと酷評されてしまったそうです。
アメリカには魚の卵を食べるという文化がないので美味しいイメージが湧かずに敬遠してしまったということです。
どうしたら明太子の美味しさがアメリカの方たちに受けいれてもらえるのか?
レストランオーナーの出した答えは、'HAKATA Spicy Caviar' でした。博多スパイシーキャビア。
名前を変えた途端に爆発的ヒットを記録します。「美味しい 美味しい」と食べはじめるアメリカの方たち。
お酒に合うじゃないかとよく冷えたシャンパンと博多スパイシーキャビアで楽しむ人々であふれたそうです。
お客さんたちの心の動きを考察すると、'ヨーロッパを中心に愛される高級食材キャビア。
その食文化はアメリカでも知られているし愛好する人も多い。
明太子は日本の博多生まれのピリリとスパイシーなキャビアなのである。
それならば怖がる必要もないし、むしろどんな味がするのか一生に一度は食べてみたいな、注文してみよう。'
こんな感じでしょうか。
この博多料理店のオーナーはこの明太子のエピソードを紹介しながら、はっと気づいたそうです。
それは「人は言葉を食べている」ということです。明太子そのものは何も変えていない。
変えたのは言葉だけ。言葉を変えることで人の行動が変わる、ということです。
私たち日本人は自分の考えを伝えることが苦手と言われます。
自分の考えを '伝える' 為には情報を集め知識を増やすと共に自らの言葉として主体的に発信することが必要です。
その上で '伝わる' 為には更に相手の心の動きを考察し工夫して興味をもってもらうことが大切だと
今回の事例は示しています。
単語だけでなく言葉遣いや身だしなみが相手の印象や信頼感に繋がることもあります。
私たちペッピーキッズクラブの運営には本部・各地域の責任者・講師と多くの多様な価値観をもつ人材が
それぞれの役割を担っています。
1人1人が '伝える' だけでなく '伝わる' の意識が浸透することで多様な人材が尊重され活躍する組織に成長したいと思います。