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事業責任者のコラム(R3.4)「1969年東大入試中止」

2021.04.01

4月となり社会や学校で新たな生活を始められる方も多いと思います。

私たちが運営する子ども英会話教室ペッピーキッズクラブでも新年度クラスとなり,

これまでとは異なる時間で新しいお友達と学ぶことになります。

この新クラスで1年間通っていただけるように充実したレッスンやイベントをご提供したいと思います。



私たちはコロナの影響で昨年度に引続き様々な配慮や制約の中で新年度を迎えています。

今日ご紹介したいのは現在の私たちと同じようにこれまでとは異なる新年度を迎えた先輩たちの話しです。

今から約50年前、日本は高度経済成長やベビーブームという大きな社会の変化を迎えており、

ベトナム戦争や安保条約をきっかけとした学生運動が盛んな時期でした。

1969年1月には警視庁の機動隊が突入する東大安田講堂事件が起き東大の入試は実施されませんでした。

全国の東大志願者は受験という自らの努力の成果を試す機会を奪われました。



その年の入試は例年とは異なる様相を呈しました。

東大を志望していた受験生が京大や一橋大を受験しこれらの大学の難易度があがりました。

どうしても東大に入りたい学生は浪人を選択したり、一旦他の大学に入学した後に翌年に改めて東大に挑みました。

いずれの選択をした学生も自分の意志や行動とは関係無い社会情勢により希望する進路に挑戦する機会を得られず,

突然の決断を迫られたことは間違いありません。



この東大の入試中止によって京大に進学された方がこのような言葉を残しています。

「世間一般が認める「ベスト」より自分なりの「アナザーベスト」「マイベスト」を選択する。」

「大事なことほどひょんなことからポロっと結論が出るもので、そしてそれは決して悪くない。」

人生における本当に大きな決断はいくら考えても結論の出せないことが多いし、

そもそも判断する材料が揃っていないことの方が多い。

だから自分の意思とは関係のないところで結論が決まってしまうこともある。

でもそうやって出た結論を素直に受け入れると、結果物事がうまくいくことは実は多い。



現在の私たちも変化が激しく将来が見通しづらい社会環境の中で生活しています。

先輩たちの経験を参考にして、社員や講師そしてペッピーキッズクラブの会員様にも

未来を信じる力を身につけた人材に成長してほしいと思います。