2021.03.23
BM会議冒頭 (R3.3)
今年で東日本大震災から10年を迎えました。
1つの節目ではあるものの地域や人々に未だ影響が残っていますし昨年からの新型コロナも大きな影響を及ぼしています。
私たちは自分たちの事業である子ども英会話教室の運営を通じて地域の雇用を大切にすると共に
子供たちが真の国際人へと成長して地域の活性化に繋がるお手伝いしたいと思います。
先日郡山市にある私たちの福島支社に出張しました。
郡山市周辺は今でこそ福島県で最も人口の多い地域ですが明治時代に安積疎水が完成するまでは
奥州街道のさびしい寒村だったそうです。岩倉使節団が欧米の発達ぶりを目の当たりにしたことをきっかけに、
使節団に参加した県令安場保和が福島の富商たちに働きかけて西洋文化を取り入れた開拓事業を進め、
オランダ人技師ファン・ドールンが調査して疎水開削が可能と判断した結果、約3年間の工期と85万人もの動員により
明治15年に完成しました。この安積疎水は飲み水だけでなく水田を潤し電力ももたらし製糸業の発展にも繋がり、
地域の発展の礎となったとのことです。
明治維新という新しい時代の幕明けには大きな変化が求められました。
それまで長い間社会の支配層だった武士は役割を失い新たな収入が必要となりました。
この土地には九州の久留米藩を皮切りに主に全国9藩から旧士族とその家族約2,000人が刀を捨てて入植しました。
また日本が鎖国していた間に欧米諸国では産業革命により近代化が進んでいました。
明治政府は欧米諸国に追いつくために多くの分野で外国人を雇い入れて当時の日本が知らなかった先進技術や知識を取り入れました。
それから100年以上が経った現在も大きな時代の変化の中にいますが、私たちに求められる考え方や行動には
当時の人たちに相通じる点があるように思います。広く世界に目を向けて自分たちに足りないものや必要なものを知り、
新しい考え方や世界中の人材を柔軟に受け入れて自分たちに必要なことをやり遂げる。
それらの先人たちの取組みが時代の変化への対応と社会の発展という形で現在の私たちの生活に繋がっています。
私たちも英会話教室の運営を通じて、時代の変化に対応できる多様な価値観を受入れて
自ら学び成長できる子どもたちを育成したいと思います。