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事業責任者のコラム(R3.2)vol.2「スーパーボール2021」

2021.02.23

私の趣味の1つはスポーツ観戦です。

なかでもアメリカンフットボールは役割を細分化された専門家の選手達がコーチやQBの指示の元で

素晴らしい連携プレーを生み出す緊張感や時間を使いこなす戦術、多くの観客を魅了するマーケティングなど

魅力あふれるスポーツです。



そんなアメリカンフットボールのシーズンを締め括るスーパーボウルが今年も開催されました。

新型コロナや社会環境の変化から例年とは異なる点が多く見受けられて、今後の私たちの考え方や行動の

参考にもなると感じましたので紹介します。



1つ目は医療従事者への感謝と支援です。

今年は観客を収容人数の約40%に制限しました。

例年以上に稀少なチケットとなったのですが、1/3を医療従事者の方々に配布しました。

いくつかの有名企業は例年出しているCMを取りやめて30秒で5億円ともいわれる広告費を

ワクチン接種の啓発に寄付することを決めました。



2つ目は新しいエンターテインメントの形です。

例年著名な歌手が登場するハーフタイムショーはフィールドに舞台を設けて多くの出演者と共に

華やかなショーが開催されてきました。今年はザ・ウィークエンドが出演者数を減らしつつも観客席を利用して

ラスベガスの街並みや迷路を意識した舞台を用意してご自身のパフォーマンスを中心に

これまでとは異なる形で魅力的なショーを見せてくれました。

この舞台を設営する為に通常の約10億円の予算に加えて自腹で約7億円を負担されたそうです。




3つ目は女性の進出です。

長年白人男性が占めてきた保守的な職業の中で、サラトーマスさんは高校や大学の試合からキャリアを積み上げて

2015年にプロリーグNFLに初登場。今年は史上初めてスーパーボウルで審判を務めました。

彼女が活躍の場を広げるにつれて審判の1つであるヘッドラインズマンはダウンジャッジと名称が変更されています。



アメフト界は決して時代の先端ではありません。寧ろ保守的で先住民の侮蔑的名称が今年までチーム名に使用され、

2016年に国歌斉唱にて起立拒否したコリン・キャパニック選手はその後どのチームとも契約していません。

そんなアメフトも社会の一員としてスポーツ活動を継続発展させるために様々な変化に直面しています。



MVPに選ばれたトム・ブレイディ選手の偉業だけでなく、生活や仕事で新たな考え方や行動が求められる中で

色々気づかせてもらえるスーパーボウルでした。