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事業責任者のコラム(R2.9)vol.2

2020.09.23

あるTV番組で、'何故子供は縁石の上を歩きたがるのか。' という問題が出ていました。
答えは '限界に挑戦して己の能力を高めるため。' 大げさかもしれませんが、子供だけでなく、
人が成長するために必要な過程の1つと捉えて紹介したいと思います。



縁石の上を歩くことで子供には2つの現象が起きているそうです。1つはアフォーダンスという概念。
ふだん行っている動作の手がかりを与えてくれる環境や特徴です。
例えばドアノブをひねって開ける、スイッチを押す、これらは過去の経験から行動が導かれるように習慣づけられます。
普通の平らな道には、「歩き」のアフォーダンスがあります。そこに少し高いブロックを載せると、
子供は「バランスをとって歩く」というアフォーダンスがあることを発見して平らな道を歩くより少し難しそうな
ブロックの上を歩くという「自分の限界を超えた行動」を選びます。



もう1つはフロー体験という現象。限界に挑戦することで集中力が高まって、
時が止まったように感じたり通常では出せないような能力が発揮できたりすることです。
このフロー体験で大切なことの1つが能力と課題のバランスを取ることです。
簡単すぎる挑戦は「退屈」で、難しすぎる挑戦は「不安」になります。
限界ギリギリの挑戦をすることで楽しさや充実感を得る。
そうして経験を得てくると平らな道が退屈に感じてきて、子供たちは縁石の上を歩くといった
更に様々な挑戦をすることになるそうです。



多くの大人からすると縁石の上を歩くことは周りの目や怪我の心配もあって決して褒められた行動ではなく、
なぜ歩きたがるのか分からないかもしれません。
しかしこれを新たな習慣づけに必要な経験や更なる成長のための挑戦と理解すると
縁石の上を歩くことも少し温かく見守れるのではないでしょうか。



そして何より私たち大人の成長も同じかもしれません。
ペッピーキッズクラブでは全国に日本人講師1600人・外国人講師400人が在籍しており
英会話レッスンや各種イベントを提供しています。1人1人の限界や挑戦は講師によって様々でしょうし、
責任者からみると色々と気になったり心配したりすることばかりです。
助言して形を整えたり止めたりしたくなることも多々あります。
今回知ったことをきっかけに新たな取組みや挑戦が講師の成長と共に会員の満足に繋がると受け止めて、
任せて見守ることを心掛けたいと思います。