お問い合わせ

イッティージャパン株式会社

お知らせ

事業責任者のコラム (R2.8)

2020.08.06

 最近も世界や日本全国での新型コロナ感染拡大のニュースを見聞し、感染の収束や経済回復に向けたワクチン開発に期待する声も聞かれます。同時に私たち日本は世界の国々に比べてワクチン接種に消極的な国といわれています。ワクチンに過度に期待するのではなくこの機会に正しく理解して他の感染症でも活用することが必要だと感じています。


 ワクチンとは病気にならないために必要な力である免疫を実際の病気にかからずに身につけるものです。そのため自然に感染した場合と同じように体の反応として一時的に症状が出ることがあり副反応といわれます。ただしこの副反応と接種せずにその病気にかかった時の危険性をくらべると接種せずに重症になった時の方がずっと危険です。


 残念ながら日本でワクチン接種が積極的に進まない理由として副反応への不安・恐れ、裏返すと安心・安全への強い要望があるといわれます。その一例として挙げられるのが子宮頸がんとHPVワクチンです。子宮頸がんの大半はHPVウイルスが原因といわれワクチン接種により予防しやすくなる為、世界全体では検診とワクチンの普及により病気になる人の減少が予想されています。しかし日本ではワクチン接種後に原因不明の痛みを訴える事例をきっかけに積極的な接種の勧奨が中止された結果、現在接種率は1%程度に留まっており、WHOからは、'ワクチンと副反応の因果関係は無く薄弱なエビデンスに基づく政治判断は、安全で効果あるワクチン接種を妨げ真の被害をもたらす。' と批判されています。残念ながら日本では患者数・死亡者数共に増加傾向で年間約3,000人の方が亡くなられています。


 感染症は人の移動や交流に伴って伝播しますので、究極的な予防策は、移動しない・人に会わないことかもしれません。しかし継続的な対応・共存の必要性や影響の大きさも考慮して現在日本や世界の多くの人たちが生活や仕事と新型コロナの感染予防・拡大防止との両立に知恵を絞って苦労・工夫しています。子ども達への教育に関しても学校休校や習い事休講の経験を経て、現在も多くの学校や企業が学びを止めないために努力しています。


 私たちペッピーキッズクラブでも体調管理やマスク・手洗い・消毒などの対策を講じた上で教室での英会話レッスンを提供していますが、教室の環境や会員やレッスンの状況を踏まえた感染予防への正しい理解と各教室での注意・工夫も欠かせません。やみくもに感染や感染拡大を恐れるのではなく、普段から世の中や最新の情報を広く収集してその背景や意味を正しく理解する。そして自分ができることすべきことを行いすべきでないことを行わない。正に私たちが会員に期待する '真の国際人' にも通じる考え方や行動が私たち自身にとっても大切になっています。しっかり考え方や行動を発信して伝えていくことで、1人1人の会員に届けて英会話学習の継続と成長へと繋げたいと思います。